服が散らかることでお悩みの方に向けて、床に散らばった衣服の整理術をご紹介します。「ただ拾ってハンガーにかければいいのでは?」そんな反応は、整理が得意な人からよく聞かれるものです。
しかし、部屋が散らかりがちな人にとっては、それが難しいのです。結果、服が床に山積みになってしまい、どうしてよいかわからず困ってしまいます。
このような状態の時は、段階を踏んで少しずつ整理することが、いつか部屋を片付けられるようになる秘訣です。
整理にはシステムが必要です。片付けに苦手意識がある人は、しばしばその方法が確立されていないことが多いです。そのため、気まぐれやその場の思いつきで片付けが進んでしまいます。まずは自分なりの整理システムを築くことが大切です。
今回は、私の子供の部屋を整理した際のプロセスを紹介します。新しい家に引っ越したばかりで、初めのうちは整理をしていましたが、いつの間にか部屋が散らかり、夜な夜な衣服の山の中で眠るはめになっていました。
重要なポイント:衣服の収納場所を決める
衣服の収納場所を決めておかないと、どこにしまったらいいのか分からず、床に衣服が散らばってしまいます。
まず、各衣服の収納場所を確認しましょう。まだ決めていない場合は、それを先に行います。例えば、スーツはクローゼットへ、Tシャツはたんすの一番上の引き出しに、セーターはその次の引き出しに、下着は中段の小引き出しに、そして靴下は隣の引き出しにしまうこと。
ファッション小物も同様に、一箇所にまとめることが原則です。
もし、収納場所を覚えられない場合は、ノートに描いたイラストとメモを参考にしながら整理しましょう。
収納場所はあまり細かく分けずに、大まかに割り当てると良いでしょう。詳細すぎる収納計画は途中で挫折する原因になります。
収納スペースが既に一杯の場合は、新しく場所を増やすのではなく、中身を減らす努力をしましょう。
衣服の置き場所についてもう一つ重要なのは、「服の汚れ具合によって収納場所が異なる」ということです。この点については後述します。
ステップ1:汚れた服を拾って洗濯する
まずは、明らかに汚れた服を拾い上げ、洗濯バスケットに入れます。洗濯バスケットがなければ、直接洗濯機へ入れるか、汚れ物用の容器を用意しましょう。
洗濯バスケットは常に便利なので、購入しても損はありません。服を脱ぐ場所に置いておくと特に便利です。
ステップ2:着ない服を処分する
床に散らばった服の中から、一度も着ていない服を選び出し、断捨離します。一部の服は着るつもりで出したものの、気に入らずその場で脱ぎ捨てたものかもしれません。
服の数が多いほど、散らかりがちです。必要最低限の服にすることで、選択肢を減らし、今後服の山を作らないようにしましょう。不要になった服はリサイクルに出すか、必要な場合は友人に譲るなどしてください。
ステップ3:まだ洗濯しないで良い服の収納
「1度着たけれどまだ洗濯しなくて良い服」を適切に収納します。これは、洗濯前の服と洗濯後の服を分けるための収納計画を作成することを意味します。
これらのステップを踏むことで、服の山は徐々に解消され、清潔で整頓された部屋を維持できるようになります。
服の整理においては、汚れ具合に応じた適切な収納場所を設定することが重要です。
明らかに汚れた服:これらは洗濯機またはランドリーバスケットに直行させます。
まだ清潔な服:これらはクローゼットやタンスに収納します。
一度着たがまだ洗濯するほどではない服:これらの服の扱いについて以前に考察した内容を参照しています。
服が散乱する傾向にある人は、一度着た服もタンスやクローゼットに戻す方が良いでしょう。システムはなるべくシンプルに保つべきです。
衣服整理のポイント
一着ずつ整理する:服が多く散乱している場合、足元の服から一つ一つ手に取り、それぞれの服がどこに属するかを判断し、指定の場所に戻していくべきです。
服を買わない:部屋が整理されるまで、新しい服を買うことは避けてください。部屋が整理されるまで他のアイテムも極力持ち込まない方が良いです。
服だけでなく、コスメやバッグ、ぬいぐるみ、雑誌、ペンなども散乱している可能性があります。これらは、服をすべて整理した後で取り掛かると効果的です。まずは服に集中しましょう。
衣服収納のシンプル化:放り投げ方式
複雑な収納方法が原因で服が床に散らばることもあります。可能ならば、クローゼットのハンガーに全て掛けるのが最も簡単です。見える化がしやすくなります。
ハンガーに掛けない場合、折りたたまずにざっくりと収納する方法を試してはどうでしょうか。たとえば、シワになりにくいTシャツやジャージなどは、適当に丸めて収納箱に放り込むことができます。
私の多くの服は、イージーケア素材で、軽くたたんで箱に放り込んでいます。幅を3等分に折りたたんで立てるよりも、丸めて投げ込む方がはるかに簡単です。
服を取り出す時は、箱の中身を床やベッドの上に広げ、目当てのものを見つけたら残りを再び箱に戻せば整理完了です。箱はクローゼットの下や押し入れの中に収納しておくと良いでしょう。
もちろん、服をきちんとたたんで収納したい場合もあります。それでも良いです。たたんで立てることで、服が一目でわかるようになります。
服の整理には個人の性格や生活スタイルに合った方法を見つけることが大切です。全ての人が整理収納アドバイザーの提案する方法でうまくいくわけではありません。自分に合った方法を見つけることが賢い片付けへの第一歩です。