― 一人暮らし男子、無理なく部屋を整える方法 ―
「片付けは嫌いじゃない。でも好きでもない。」
そんな微妙な立ち位置に僕はいる。
一人暮らしを始めた頃は、
「せっかく一人だから、きれいな部屋を保とう!」
と意気込んでいた。
でも気づけば、
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机の上に書類とコンビニのレシート
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ベッドの足元に脱いだ服
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ソファの横に読みかけの本とリモコン
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床にポンと置かれたバッグ
そんな“小さな散らかり”があちこちに。
完全にぐちゃぐちゃってわけじゃない。
でもどこか「片付いてるとは言えない」状態。
「片付けるの、めんどいな…」
でも「このままじゃ嫌だな…」
そんな葛藤の中で、僕がたどり着いたのが
**「片付けたくないけど、散らかしたくない」自分なりの“ゆるいルール”**だった。
完璧じゃなくていい。
でも“ちゃんと暮らしてる感”はほしい。
そんな僕の暮らし方、今日は話してみたい。
1. 「床に物を置かない」だけ守る
いろんな片付け本やYouTubeを見たけど、
僕にはどれも続かなかった。
でも唯一、**「床に物を置かない」**だけは、続いてる。
理由は単純。
床が空いてると、掃除機がかけやすい。
掃除機をかけた部屋は「一応きれい」に見える。
この“見た目のきれい感”がモチベーションになる。
服はカゴに入れる。
バッグはフックにかける。
宅配のダンボールは即解体。
“床”さえ守れれば、
他が多少散らかっていても、
「まあ許せるかな」と思える。
床は“部屋の表情”みたいなもの。
ここだけ意識しておくと、
**「片付けたくないけど、散らかしたくない」**がうまくバランス取れる。
2. 「とりあえずゾーン」を1ヶ所作る
僕が一番散らかすのは“置き場所が決まってないもの”。
例えば:
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開けたけどしまってない郵便物
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使いかけの文房具
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出かける予定のチケット
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もらったお菓子
こういう“まだ片付けきれないもの”が散らばると、
一気に「散らかった感」が増す。
そこで、
「とりあえずここに置く」場所を1ヶ所作った。
僕の場合は、リビングの一角にある小さめのカゴ。
何でもここに突っ込む。
週末に「この中だけ片付ける」と決めておく。
これがめちゃくちゃラクだった。
一見ごちゃっとしてるけど、
“散らかりが一箇所にまとまってる”と不思議とストレスがない。
「片付ける気力がないときの避難所」として、
“とりあえずゾーン”は一人暮らし男子の救世主。
3. 「机の上は一回リセット」を夜のルーティンに
昔の僕は、
机の上に飲みかけのペットボトル、郵便物、リモコン、充電器…
気づけば“物置き場”になってた。
でもあるとき、夜寝る前に机の上を全部片付けたら、
**「朝の気分が全然違う」**ことに気づいた。
以来、
「机の上だけは寝る前にリセットする」
をゆるいルールにしてる。
と言っても、
完璧に拭き掃除するわけじゃない。
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ゴミはゴミ箱
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書類はファイルボックス
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小物は引き出し
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飲み物は流しへ
ただ“置くべき場所”に戻すだけ。
これだけで、
朝コーヒーを淹れるときのテンションが上がる。
「机の上だけ整える」が、
“片付いてる自分”の最低ラインになった。
4. 「見せる収納」で“片付け感”を出す
僕は扉のある収納が少ない部屋に住んでる。
だからこそ、“見せる収納”を意識するようになった。
無印のファイルボックスや、
IKEAのバスケットをオープン棚に並べて、
「この中に入れる」を決めておく。
見える収納だと、
**「この中が多少ごちゃついててもOK」**という謎の許容感が生まれる。
でも外から見たら“整ってる感”は出せる。
特に一人暮らしだと、
「自分が気持ちよければOK」な基準で暮らせる。
だから収納も“見せかけ整ってる”で十分。
無理して完璧を目指すより、
「ぱっと見きれい」くらいのラクさが心地いい。
5. 「片付けスイッチが入る環境」を用意する
正直、毎日片付けるのは無理。
でも、時々ふと「片付けたい日」がくる。
そんな日をちゃんと活かせるようにしてる。
僕の場合、
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お気に入りのプレイリストを流す
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アロマを焚く
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部屋着を着替える
これだけで“片付けスイッチ”が入る。
「よし、今日はやるか」となったら、
一気にリセットモード。
普段はゆるく過ごして、
気が向いたときにちゃんと整える。
**“片付ける気分になったときのための仕組み”**を用意しておくと、
無理なくバランスがとれる。
片付けも“気分”の一部だと思ってる。
おわりに:片付けは「ゼロ or 100」じゃなくていい
一人暮らしの片付けって、
誰に見せるわけでもない。
だからつい「まあいっか」が増える。
でも、“まあいっか”が続くと、
だんだん自分でも落ち着かなくなる。
だから僕は、
「ゼロか100じゃなく、60くらいでOK」
を自分の基準にした。
片付けたくない日もある。
でも「散らかしたくない」と思う自分もいる。
その“間”を取る、ゆるいルール。
完璧じゃなくていい。
でも、ちゃんと暮らしてる気持ちは大事にしたい。
そんな“ちょうどいい”片付け方を、
これからも自分のペースで探していきたい。