一人暮らしを始めた頃は、正直「家って、寝るための場所」くらいにしか思っていませんでした。
休みの日は外に出かけて気分転換、平日は疲れて帰ってきて、ごはん食べて寝るだけのループ。
部屋には生活感ばかりが増えていって、どこか“ただ生きてるだけ”みたいな感覚があったんです。
でもあるとき、ふと思いました。
**「せっかく一人で自由に暮らせるなら、“家にいる時間”こそ、もっと楽しめるものにしたい」**と。
それから少しずつ、自分の暮らしを見直すようになりました。すると、気づいたんです。
家で過ごす時間って、工夫次第で“趣味”になるくらい楽しい。
今回はそんな実感から、一人暮らし男子の僕が実践してきた「暮らしを楽しむコツ」を3つご紹介します。特別な才能もお金もいらない、小さな工夫たち。気になったものがあれば、ぜひ試してみてください。
1. 「ルーティン」を“儀式”に変えると、毎日がちょっと特別になる
平日は仕事、土日は寝だめ。その繰り返しに飽きてきたとき、思い切って朝の時間に手を入れてみました。目指したのは、「自分だけの“朝の儀式”」をつくること。
やっていることはシンプルです。
-
起きたらまず、カーテンを全開にして朝日を浴びる
-
コーヒーを豆から挽いて、ドリップする(この時間が最高)
-
小さな音で音楽を流す(お気に入りはジャズかボサノヴァ)
-
10分だけ、ノートに“今日やりたいこと”を書き出す
これだけで、家での時間が「スタートダッシュ」みたいに感じられて、一日がうまくいきそうな気分になります。
「ただ朝起きて出勤する」じゃなくて、「自分のための時間を持ってから、外の世界に出る」。この感覚があると、気持ちがグラつきにくくなるんですよね。しかも、コーヒーを淹れるとか、ノートを書くとか、そういう“ルーティン”が自分にとっての“趣味”にもなってきます。
習慣は、丁寧にやると“楽しみ”になる。暮らしの中にそういう“ちょっとしたこだわり”があると、家での時間がぐっと愛おしくなるんだと思います。
2. 「自炊」はめんどくさい。でも、うまく手を抜けば楽しい。
自炊って、続けようとするとしんどい。でも、**“がんばらない自炊”**を意識しはじめてからは、むしろ楽しくなってきました。
まず、料理に対するハードルを下げました。
-
ちゃんと作るのは週1〜2回でOK
-
平日は「具だくさん味噌汁+冷凍ごはん」で充分
-
洗い物が少ないレシピだけをリピート(ワンパン、レンチンなど)
そして何より、「自分のために作る時間」を、ちょっと楽しめるように工夫しました。
たとえば、作業用BGMを流しながら包丁をトントンする。YouTubeで「一人暮らし男子の夜ごはん」的なVlogを見ながら自分も作る。そういう“ノリ”って大事です。特別じゃなくても、「この時間、嫌いじゃないな」と思えると、だんだん“料理も趣味のひとつ”になってきます。
さらに、自炊を通して季節を感じるのもおすすめ。春は菜の花やアスパラ、夏はそうめんや冷しゃぶ、秋はきのこ、冬は鍋。食べるものを少し変えるだけで、暮らしに“季節感”が生まれるんです。そういう感覚が育ってくると、家にいる時間がますます豊かになります。
3. 「なんとなく過ごす」をやめると、家時間にリズムが生まれる
以前の僕は、休みの日になると「何しようかな〜」とスマホをいじっているうちに、気づけば夕方になっているタイプでした。でも、それってすごくもったいない。何もしてないのに疲れてるという、よくある一人暮らしあるあるです。
そこで最近は、「今日はこれをしてみよう」と、ちょっとしたテーマを決めるようにしています。
-
映画を1本観る(部屋を暗くして、映画館気分)
-
ベランダを片付けて、アウトドアチェアで読書する
-
カーテンを洗って部屋をスッキリさせる
-
1日限定で“ホテルライクな生活”に挑戦してみる(あえて丁寧に暮らす)
こういう“小さな遊び”を取り入れるだけで、家での時間にリズムが生まれるんですよね。もちろん、何も決めずにだらっとする日も大事。でも、ちょっとでも「今日はこれをしよう」と思える日があると、生活に張りが出て、家時間がもっと面白くなるんです。
おわりに:暮らしを楽しめる人は、たぶん人生もうまくいく
家って、誰に見せるものでもないし、誰に評価されるわけでもない。だからこそ、自分が心地よく過ごせるかどうかがすべてです。
僕自身、家にいる時間をただの“オフ”ではなく、“楽しむ時間”に変えたことで、気持ちが前向きになりました。なんでもない日常の中に、小さな満足感が積み重なっていく感覚。
**「自分で自分をごきげんにできる」**って、すごく大事なスキルだなと感じています。
暮らしって、磨けば磨くほど、ちゃんと自分に返ってくるもの。だからこれからも、ひとつひとつの選択を楽しみながら、「家にいるのが好き」と言える毎日を重ねていきたいなと思っています。