― 一人暮らし男子、暮らしをゆっくり育てる ―
平日の僕は、バタバタしてる。
朝はアラームを何度も止めて、ギリギリに飛び起きて、仕事に向かう。
帰ってくるのは遅い。晩ごはんはテキトー、風呂入ってスマホいじって、気づけば深夜。
そんな毎日だから、部屋も自分も「なんとか回してる」感覚がある。
でも、土曜の朝。
アラームをかけずに起きたとき、
ちょっと外の光を感じながらベッドの中で「今日、何しようかな」と考えるとき、
不思議と、**“いつもより丁寧に過ごしたい”**って気持ちになる。
今回は、一人暮らし男子の僕がそんな週末に楽しんでいる、
“ちょっと丁寧な時間”の過ごし方を紹介したい。
豪華でも特別でもない。
でも、**「自分をちゃんと大事にしてる」**って思える、そんなひとときの話です。
1. 朝ごはんを、いつもより“ちょっとだけちゃんと”作る
平日の朝は、食パンとコーヒーだけ。
でも週末は、もう少し手間をかけてみる。
僕の定番は、ベーコンエッグとサラダ、スープにトースト。
ベーコンを焼く音、卵がじゅわっと固まっていく様子、
それを眺めながらコーヒーをハンドドリップで淹れる時間。
別に凝った料理じゃない。
でも「朝から自分のために準備してる」という感覚が、気持ちを整えてくれる。
料理しながら音楽をかけたり、窓を開けて風を入れたり、
そんな“小さな演出”が、普通の朝を“ちょっと特別”に変えてくれる。
食卓にはスマホを持ち込まない。
代わりに、録画したテレビ番組を流したり、本をぱらぱら読んだり。
ゆっくり噛んで、味わって、「ああ、休みだな」と実感する時間。
これがあるだけで、週末のスタートが優しくなる。
2. 1週間頑張った自分に、“部屋のリセット”を
平日、忙しさに負けて放置してしまった洗濯物、机の上の書類、脱ぎっぱなしの服…。
週末に部屋をちょっと整えると、不思議と**「自分も整った」**気持ちになる。
といっても、完璧な掃除じゃない。
僕がやるのは、**「床とテーブルをきれいにする」**ことだけ。
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たたんでいなかった洗濯物をしまう
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机の上の不要なものを片付けて拭く
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クイックルワイパーで床をさっとなぞる
これだけで、部屋の印象がガラッと変わる。
掃除中は、音楽をかけるのがルール。
最近のお気に入りは、Lo-fiヒップホップとか、ジャズのインスト。
音楽と一緒に動いてると、ただの作業が“ちょっと楽しい時間”に変わる。
片付け終わって部屋を見渡したとき、
「この部屋にいる自分、悪くないな」って思えると、
それだけで週末が“いい日”になる。
3. お気に入りの服で、誰に会わなくても“整える”
外出予定がなくても、
部屋着から“ちょっとだけちゃんとした服”に着替えると、気持ちがシャキッとする。
僕の場合は、ユニクロのシャツとリラックスパンツに着替えて、
髪を整えて、香水をひと吹き。
それだけで、ソファに座る姿勢が自然と良くなる。
「別に誰にも会わないのに?」と思うかもしれないけど、
“自分のために整える”って、自信につながる行為だと思う。
ラフな格好でも、ちょっと良い靴下にするとか、
お気に入りの時計をつけるとか、
小さなこだわりが、自分の心に“ちゃんとしてる感”を与えてくれる。
それに気づいてから、週末の服選びも“楽しみ”のひとつになった。
4. 午後の“余白”を贅沢に使う
掃除も終わって、服も着替えて、
さて午後はどう過ごそう――そんな時間。
僕が大切にしているのは、“何かしなきゃ”と思わないこと。
予定を詰め込まず、あえて“余白”を残しておく。
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ソファで本を読む
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Amazonプライムで気になってた映画を観る
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ベランダでアイスコーヒーを飲む
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ぼーっと音楽を聴く
何もしないことを楽しめるのって、意外と難しい。
でも、予定のない時間こそ“本当の休み”なんだと思う。
「何もしてないのに、心が満たされてる」
そんな感覚を味わえる午後って、すごく大事。
5. 夕方、少し早めに“夜の準備”を始める
週末だからこそ、夜の時間をゆっくり迎えたい。
夕方になったら、間接照明をつけて、
部屋の明かりをオレンジ色に変える。
それだけで、外の世界から自分を守る“シェルター感”が出る。
夕飯は特別じゃなくてもいい。
冷蔵庫の残り物で簡単なパスタを作ったり、
スーパーで買った惣菜をお気に入りの皿に盛りつけたり。
大切なのは、“作業”じゃなく**“時間”を楽しむ”**って意識。
夜ごはんの後は、紅茶を飲みながら
Netflixを1本だけ観る。
スマホは遠くに置いておく。
「明日からまた頑張る自分」に、
“今日1日、自分を大事にできた”って思える夜を用意する。
これが、僕にとっての“ちょっと丁寧な時間”の締めくくり。
おわりに:小さな手間が、自分を整える
丁寧な暮らし、って聞くと、
どこかハードルが高い気がする。
でも、そんな大それたことじゃなくていい。
「少しだけ手間をかける」「ちょっと自分に優しくする」
それだけで、暮らしはちゃんと整っていく。
週末の“ちょっと丁寧な時間”は、
自分に「今日も悪くない日だった」って言ってあげる時間。
無理しない。頑張らない。
でも、“自分をちゃんと大切にする”ための、小さな工夫。
そんな週末を、これからも重ねていきたいと思っています。