― 一人暮らし男子の「おかえり」を作る方法 ―
社会人になってから、
「疲れたな」って感じる夜が増えた。
仕事でミスした日、
上司に叱られた日、
会議で気を張り続けた日、
外回りで汗だくになった日。
電車に揺られながら、
「帰りたくないわけじゃないけど、
帰ってもどうせ何もない部屋なんだよな」
なんて、ちょっと虚しくなることもある。
一人暮らしの部屋は、
好きにできる自由さがある反面、
「誰も迎えてくれない」「何も用意されてない」
っていう寂しさもある。
でも、そんな部屋を
「疲れた自分を迎えてくれる場所」にできたら、
少しは心が軽くなるんじゃないか。
そんなことを考えながら、
僕なりに小さな工夫を積み重ねてきた。
今回は、僕が実践している
**「疲れた夜、部屋に帰るのが少し楽しみになる工夫5選」**を
話してみたい。
1. 「灯り」を優しくする
まず最初に変えたのが、**「照明」**だった。
一人暮らしを始めたばかりの頃、
部屋の天井に付いてる白い蛍光灯だけで過ごしてた。
でも、その光ってなんだか冷たくて、
疲れた夜に浴びると逆に気持ちが沈む感じがした。
ある日、
無印良品で間接照明を見つけて、
「これ、部屋に置いたら雰囲気変わるかな」と思って試しに買った。
家に帰って、
その間接照明だけで過ごしてみたら、
「あれ?なんか、落ち着く。」
オレンジ色の優しい光が部屋を包んで、
ソファに座るだけでホッとできる。
今では、帰宅したら天井のライトは付けずに
間接照明とフロアランプだけにしてる。
“疲れた自分を癒す光”があるだけで、
部屋が「戻ってきていい場所」になる。
灯りって、思った以上に心に作用するんだと実感した。
2. 好きな「香り」を仕込んでおく
疲れた夜、
玄関のドアを開けた瞬間に
**「あ、この匂い、好きだな」**って感じられると、
それだけで少し肩の力が抜ける。
僕はアロマディフューザーを一台買って、
タイマーをセットしてる。
夜の帰宅時間に合わせて、
リラックスできる香り(柑橘系やウッド系)が
部屋にふわっと広がるように。
これ、めちゃくちゃ気分が変わる。
香りって、
-
「ああ、帰ってきたな」
-
「自分の空間だな」
って感覚を呼び起こしてくれる。
他にも、
ルームスプレーやリネンミスト、
お香やキャンドルでもいい。
**「帰ってきた自分を迎える香り」**を
一つ用意しておくだけで、
無機質だった部屋が“自分の居場所”になる。
3. 「夜の音楽」を決めておく
家に帰ったら無音。
それもいいけど、
僕は音楽を流すと少し心がほどける。
Spotifyで「夜 リラックス」と検索して、
しっとりしたジャズやLo-fiヒップホップのプレイリストをお気に入りに追加。
帰宅して着替えたら、
スピーカーから小さめの音量で流す。
これだけで、
**「今日はもう仕事終わりだ」**って
気持ちのスイッチが切り替わる。
音楽があると、
ただ座ってるだけでも“なんとなくいい時間”に感じる。
一人暮らしの部屋に
“小さな生活音”があると寂しさが減る。
「この部屋、悪くないな」
そう思える空気を作ってくれる。
4. 「座ったら終わりの場所」を用意する
疲れた夜、
ソファに座ったらもう動けない。
わかる。
でも僕は、
その“動けなくなる場所”を逆に楽しみたいと思った。
ソファの横に小さなサイドテーブルを置いて、
-
常に冷たい麦茶のピッチャー
-
片手でつまめるナッツ
-
充電ケーブル
-
テレビとエアコンのリモコン
をセットしてある。
“ここに座ったら何も動かなくて済む”スペース。
この「何も考えなくていい快適ゾーン」があると、
疲れた自分に優しくなれる。
「今日はもう動かなくていいんだよ」って
自分に許せる場所を一つ作る。
一人暮らし男子にとって、
この“甘やかしスペース”は意外と大事だと思う。
5. 「自分への一杯」を用意しておく
夜、家に帰ったら
**「これ飲もう」**と思える一杯があると、
それだけで気分が上がる。
僕の場合は、
-
冷蔵庫にクラフトビール
-
炭酸水とレモン
-
コンビニスイーツ
どれも高いものじゃないけど、
**「帰った自分にこれを用意しておいた」**という
ちょっとしたご褒美。
週末はウイスキーをロックで飲むこともある。
一人暮らしの夜って、
“自分が自分のために選んだもの”が
そのまま心を癒す。
飲み物でも食べ物でもいい。
「これがあるから今日は頑張れた」
そう思える“夜の小さな楽しみ”を
一つ冷蔵庫に入れておくだけで、
帰宅が楽しみになる。
おわりに:「疲れた夜を、自分で迎えてあげる」
一人暮らしの部屋って、
帰る場所ではあるけど、
「帰りたい場所」かどうかは自分次第。
外で頑張った自分を、
誰も「お疲れ」とは言ってくれないけど、
部屋の灯りや香り、音楽や居心地が
“おかえり”と迎えてくれる。
そんな空間を、自分の手で少しずつ整えていく。
完璧じゃなくていい。
散らかっててもいい。
でも、“自分がここで休める”と思える要素が
一つでも二つでもあると、
「今日も頑張った自分」に優しくなれる。
疲れた夜、
玄関の鍵を開けて
「ただいま」と言える部屋でいたい。
そんな気持ちで、
今日も僕は
自分だけの「おかえり」を育てている。